人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Top
『ポンペイの輝き』&青柳正規氏講演会
2006年 07月 15日 |
て、なわけで、仙台市博物館にて始まった『ポンペイの輝き』展に行ってまいりましたよ。
ついでに青柳先生の講演会があったのでそちらも聞いてまいりました。

ただし青柳先生の講演会、生では聞けなかったのですよ。

いえね、油断してましてね。
申し込み制の講演会だったんですがね、締め切りに気づいたのが締切日の五日後だったんですよ。
……。そんなわけで別室聴講でしたわ……。



ポンペイといえば、西暦79年の8月24日にヴェスヴィオ山の噴火により壊滅した古代ローマ都市として有名です。
そして、ポンペイで有名なものといえば、やはり犠牲者の肉体が朽ち果てた空間に石膏を流し込んでつくった人型像でしょうか。今回の展示会でも数体の石膏像が来日しています。中には樹脂で型を取られたものもあります。
で。

人型石膏像と人型樹脂像はやっぱ、こう、手を合わせないといけませんよ……。
石膏像は質感が「石」なので、あんまり自然災害のむごさとかは感じにくかったりするんですが、樹脂はね……。骨が透けて見えてね……。
けっこう表情も読み取れまして。
怖かっただろうな。びっくりしただろうなぁ。まさか犠牲者もこんな形で人の目に触れるとも思ってなかったでしょうね……。
うーん……。

でも古典期の大理石彫刻ってやっぱり美しいですよ。
今回ポスターにも使われているアマゾネス像はやっぱ綺麗ですし、ヘラ像は今にもヒステリー起こしそうだし(おま、主神の后をなんだと)、やっぱいいですわー古典期の彫刻。
壁画の方は、原色が苦手なのでちょっと……でしたが(^^;)。ところでムーサで9人でしたっけ?1人欠けてるって話でしたが7人しかいなかった……ような。

そしてリウィア(初代皇帝アウグストゥスの妻、二代皇帝ティベリウスの母)像も見れてよかったなぁ。それにしてもあのリウィア、私の思い描くリウィアよりも優しげでおだやかでした。
私の思い描くリウィアってもっと烈女っぽいんですよね。


で、残念だったことがひとつあってですね。それはコインの展示の仕方です。
ビロードの台においてあったのですが、まあそれなのでもちろん片面しか見れなかったのですよ。
この前東北歴史博物館でみた『中国★美の十字路展』(★もタイトルらしい^^;)では、コインなど裏にも装飾があるものは、鏡の上にガラスの台を置いて裏も見れるようになってたんですよね。この展示会でもそれを採用して欲しかったなあ、と。

そして青柳先生の講演会ですけども!
面 白 か っ た !
ずっと疑問だったソンマ・ヴェスヴィアーナのペプロフォロス(女性像)はなぜツルハシで傷つけられてしまったのか?!という問題も解決しましたし。(まさかあの位置から物がでてくると思わなかったらしい^^;)
つーかポンペイって下水道なかったのね…………。それはいくらなんでも勘弁して欲しいわ……。上水道作ったのなら下水道もつくってくれよ……アウグストゥス&アグリッパ……。
あと色々感想はあるわけですが!疲れたのでこの辺で!