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『モーターサイクル・ダイアリーズ』
2006年 05月 02日 |
やっと連休orz


『モーターサイクル・ダイアリーズ』
監督:ウォルター・サレス
キャスト:ガエル・ガルシア・ベルナル(エルンスト・ゲバラ)、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ(アルベルト・グラナード)他
作品紹介:
南米の革命家、チェ・ゲバラ。本名エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナは医学を志す喘息もちの、どこにでもいそうな平凡な青年だった。彼はある時、歳の離れた志と夢を同じくする友人アルベルト・グラナードと南米縦断の旅に出る。
ポンコツのバイクと日記と共に、彼は何を見たのだろうか。




昴的星:★★★★


感想:
1986年生まれの私には、ベルリンの壁崩壊もソ連の解体も、物心が社会現象を記憶するところまで育つ以前のことなので、共産主義の恐怖とか資本主義の絶対的な素晴らしさを残念ながら知りませんし、教えられてもいません。
チェ・ゲバラ氏やカストロ氏のことについても同様におぼろげに輪郭を知るだけです。

この映画は「ロードムービー」として興味を惹かれた部分と、チェ・ゲバラって誰だという好奇心から公開当時から見たかったのですが都合が合わずDVDでの鑑賞となりました。

本人の日記を下地にしている、つまりはノンフィクションなので劇的なストーリー展開はなく淡々とした手振れしたどこか素朴な映像が続きます。
それが退屈だと感じる方もいるでしょう。

ハンセン病の若い女性患者と喘息のために医者を志したと言う青年ゲバラの会話が印象的でした。

「人の役に立ちたいんだ」
「時間のムダよ」
「なぜ?」
「人生は苦痛よ」
「そう、人生はつらいよ
生きるために闘い続けなきゃならない」


その後、自分の誕生日の晩に隔離された病院施設と患者たちの集落の間に横たわる大河を自ら泳いで渡った彼。「闘い」はこのときから彼の中で形を現したのかもしれないと思いました。
人生は泳ぐことに似ている。そんな言葉があったような、なかったような。

「幸福になりたくば、他人(ひと)のために動け」とはトルストイの言葉だったでしょうか。
ふと思い出しました。

by 7thdragon-sister | 2006-05-02 23:38 | 映画